2017年のご挨拶

今年もあと僅か、皆様方には今年一年ブログをご覧頂きましてどうもありがとうございました。

ワークショップやガラス教室では、お子様や多くの方にご参加頂き楽しんでご制作頂きました。
また作品のご注文も多くの方に頂ける様になりまして皆様方には心より感謝申し上げます。

今年は「新たな希望」の年となり多くの素敵なご縁を頂き、リトルヒーターグラススタジオを知って頂ける様になりました。
来年も引き続き素敵な新作を制作して参りたいと思っておりますのでどうぞよろしくお願い致します。

年内は31日まで営業しております。
1月1日~3日まではお休みを頂き4日から通常営業致します。

今後共どうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

「メイドインみやしろ」と「経営革新計画」

2017年も残り後僅かになりましたが、先日嬉しいお知らせが二つ届きました。

今年から新たな取り組みを、様々な方のご支援を賜わりながら進めて参りましたが、その活動内容に、埼玉県と、宮代町からのご承認を頂く事ができました。

一つ目は今年の7月より宮代町のふるさと納税の返礼品として「ハクモクレンのグラス」をお取り扱い頂いているのですが、こちらのグラスを「メイドインみやしろ」の推奨品として認定して頂きました。

宮代町の町花「ハクモクレン」をモチーフにしたグラスは、ぱっと見は白のグラスなのですが、4種類の白いガラスを使い柔らかな花びらを表現しております。3月のモクレンが咲く時期にはグラスと共に季節を感じて頂ければと思います。「メイドインみやしろ」に認定して頂いた事で、またより多くの皆様に知って頂く機会ができました!

 

二つ目は、宮代町商工会よりお話を頂き進めて参りました「経営革新計画」のご承認を埼玉県より頂きました。

こちらは今年初めて取り組んだ事で、今までの考えを見直す大変貴重な経験をさせて頂きました。

作家として始めた当初、個展の際に間に入った仲介のギャラリーの方から、作家はお金の事を細かく言ってはいけない等とう様な圧を感じ、その名残で何となく、対価を頂く事に積極的になれず、今まで経営の知識もないまま、頂いたお仕事をして、作品を制作し、発表してなんとか来てしまっていたので、常にこれでいいのかなとモヤモヤしておりました。

中小企業診断士の先生に、先ずは今までの問題点を改善していこうと、一つ一つ丁寧にご解説頂き、更に新しい事への挑戦で、ガラス工房として経営していける様に今後のご指導を頂きました。

先生のお話は、多才なご経験から説得力があり、自分の間違った固定概念を修正できて新しい発見ばかりでした。毎回希望を持てる内容で面談後は、自然と心も目もキラキラしてしまいます。

先生のご指導のもと一緒に作り上げた計画を只今実行中でございます。中々計画通り思った様には行きませんが、諦めずに前進していこうと思っております。

商工会の方をはじめ中小企業診断士の高島 稔先生には本当にお世話になりまして感謝申し上げます。

皆様には展示やSNSを通していつも作品をご覧頂きましてとても励みになっております。どうもありがとうございます。

今後も、ガラス造形家 塚村剛の独創性のあるガラスの素材の魅力が伝わる作品と、リトルヒーターグラススタジオならではの作品を制作して参りたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 

 

 

 

冬の新作のご紹介

今回は万華鏡(kaleidoscope)をモチーフに色ガラスを構成して制作しました『kaleido glassーカレイドグラスー』をご紹介致します。

冬のこの時期、クリスマスなどの特別な日の装いに、温かい灯りに幾重にも重なる色彩の影がテーブルに映し出される、そんな幻想的なグラスです。

このグラスの特徴は全体的に薄く軽やかで、口元は厚さ2mmの薄さに仕上げております。
薄く、尚且つ色で構成されている物は一般的には出回っていないので、ガラス作家の間でもどうやって作っているのかと良く聞かれたものでした。

制作技法はサギングという電気炉の中の熱で垂らして制作する技法を用いており、微妙な温度管理によって、薄さと色の追及をしております。

色によって硬さが違うと溶ける温度も違うので歪んでしまったり、薄すぎて加工で失敗したりと、今までに何百個と制作を重ねその都度日々進化を遂げております。

夫はとても丁寧で細かい事ができるタイプなので、地味な作業ですがこだわりをもって取り組んでおり、大雑把な私には絶対まねの出来ない、夫にしかできない事だと眺めております。

お酒の専門家によると薄いグラスで飲むのが一番美味しく感じるのだそうです。薄く仕上げた口元により、口当たりがすっきりと日本酒やワイン、ビールなども美味しく頂けるのではないでしょうか。

私は家ではちょっと歪んでしまったB品を日常で炭酸水を飲むのに使っておりますが、泡とグラスの色合いを眺めながらシュワシュワした口当たりの良さでごくごくと美味しく頂いております。

唇で感じる触感とグラス自体の視覚の好みで人は美味しく感じるのですね。
色々試してみると面白い発見があると思います!

 

こちらのグラスはいつもお世話になっております富山ガラス工房さんへ先日お送り致しました。

富山ガラス工房は富山県富山市にあるとても大きなガラス工房です。

富山市では、「富山市ガラスの街づくりプラン」を基本に、ガラスをテーマとした街づくりに取り組んでいるとの事で、ガラス美術館やガラス工房等がとても多い市なのです。詳しくはこちらをご覧ください。

私はまだ行った事がないのですが、ガラスを思う存分堪能できる街なので、一度行ってみたいと思っています。

その他、ネットショップや当工房でもお求め頂けますので是非お問合せくださいませ。

ガラスは夏のイメージが強いのですが、冬のキラキラ光るイルミネーションや、ろうそくの温かい光に輝くガラスは夏の顔とは違う表情を見せてくれます。
是非冬のガラスをお楽しみくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 サッカー JリーグAWARDS 最優秀選手賞のトロフィー

皆様、サッカーはお好きですか?

12月5日、Jリーグ各チームの主力選手が多数出演して、リーグ戦各賞の表彰を行う「JリーグAWARDS」が開催されます!
今年は誰が各賞に選ばれるのか楽しみですね!

以前のお話ですが、毎年この時期はアディダスジャパン様よりご依頼を頂き、JリーグAWARDSの最優秀選手賞と最優秀審判賞のトロフィーを制作していた時代がありました。

副賞としてのトロフィーで、2008年から2014年迄の7年間、毎年制作させて頂きましたが、残念ながらこの賞のスポンサーが変わられて2014年を最後にこのお仕事も終わってしまいました。

その年の公式ボールをモチーフにというオーダーで、夫がデザインから制作まで一人でこなして、大きな作品を仕上げおりました。
いつもこの時期は他の制作も重なり、スケジュールの関係から失敗が許されない状況でしたので、大変緊張感があり「負けられない戦い」が当工房でも繰り広げられておりました。

徹夜をして取り組んでいる夫に「何か手伝おうか?」等と声をかけると、お前にできる代物ではないと言わんばかりに、触る事も許されず、飛雄馬の姉のように影から見ておりました。

私達には、とても光栄で大きな仕事でしたので毎年この時期になると楽しみで、夫には頑張ってもらい、私は誰が最優秀選手に選ばれるのかと予想をしながらワクワクしていました。

サッカー選手は契約の関係で、アディダス以外のメーカーと契約している選手はアディダスのロゴの入った物とは一緒に画像などに収まる事ができないような決まりもあるらしく、TVなどでは映らない残念な時もありましたが、授賞式当日はTVのニュースをチェックして、先程までここにあった物を有名な選手が手にしているのを見て感激しておりました。

私は多くの方に知ってもらいたいなという気持ちがありましたが、当時はSNSもしておらず、あえてアピールするのもなんなので、結局ごく僅かな人にしか知られていなかったので、今回はこのブログで皆様に知って頂ければと思いご紹介させて頂きました。

写真を撮る時間がない時もあり、全ては残っていないので今となっては勿体なかったと思いますが是非ご覧頂ければと思います!

キルンキャストやフュージングという技法で制作しているΦ450mmの大きな盾の様なトロフィーです。

【2010年 最優秀選手 楢崎正剛選手が受賞したトロフィー】

キルンキャスト φ450mm×30mm

 

【2011年最優秀選手 レアンドロ・ドミンゲス選手が受賞したトロフィー】

キルンキャスト φ450mm×30mm

 

【2012年 最優秀選手 佐藤 寿人選手が受賞したトロフィー】

フュージング φ450mm×25mm

 

 

 

 

 

 

 

【2013年 最優秀選手 中村 俊輔選手が受賞したトロフィー】

キルンキャストΦ450mm×30mm

 

2008年は以前ご紹介していますのでこちらをご覧ください。

余談ですが、アディダス好きでお馴染みの、ジャミロクワイのジェイ・ケイが来日すると、アディダスジャパンに立ち寄り気さくにサインや会話に応じてくれたと、担当者の方が携帯にしてもらったサインを見せてくれました。ファンの私達には羨ましエピソードでした^^!