今年の展示は全て終了致しました!

10月になり、今年も残すところあと3か月。

さわやかな過ごしやすい季節で作業もしやすくなって参りました。

春から各地で続いておりました今年の作品展も、9月で無事に全て終了致しました。

応援をしてくださっている皆様のおかげで、大変実りのある貴重な機会となりました。

足をお運び頂きましたお客様や、作品を発表する機会を頂きましたご関係者の皆様には心から感謝を申し上げます。

 

 

今年は、グループ展や個展を含めて6本の展示で作品を発表させて頂きました。

昨年から私も、当工房の企画広報という職に就き、(とは名ばかりの何でも屋さんですが^^)今までよりも積極的に皆様とお話をさせて頂きまして、多くのお客様や、作家の皆様、ご関係者様と、様々な視点からのご意見や嬉しいお言葉を頂きました。

また、SNSを通して「見たよ!」とお越し頂く機会も増えて参りまして、情報化社会の波にも少しづつ乗れてきた気が致しました!

友人がTwitterで展示の様子を発信してくれた際には、多くの方に反響を頂いたと嬉しいお知らせを頂き、こちらのブログにも通常の5倍のご訪問がありました。

ブログを始めて1年以上になりますが、こんなにたくさんの方にお読み頂けたのは初めての事なので大変感謝を致しました。

また、展示を通してたくさんのご縁を頂きましたが、その中でも今回の松屋銀座で同時開催を致しました、むろまいこさんとは小中学校の同級生という偶然の再会がございました。

小学生のむろさんの記憶をたどると、文集を作ったり、物を作る事で自分を表現していた事を思い出しました。

夫もやはり小学生の時に初めて観た映画「スターウォーズ」に衝撃をうけて、宇宙船の細部まで、模写をしたり、立体の物を作る事が好きだったと言っておりました。

作家とは自分の思いや技術を追求し、作品の中で自分を表現している純粋な方々だと思うのですが、きっと、こどもの頃からずっとそうなのかなと思いました。

むろさんも、夫も、決して前にでるようなタイプではないけれど、作品にはしっかりと、自分にしかできないものを表現されていて、どこか似ている所があり、今回の展示では二人の作品が調和して、とても心地よい空間になっておりました。

一般的に出回っている商品は、機能的にデザインし尽くされた素晴らしいものだと思いますが、作家の作品には、機能性だけじゃない奥深い思いや技術が込められている事を少しでも感じて頂けると、より楽しんで頂けるかなと思いました。

そして、只今来年に向けての新作を色々と考案中です。

今までにない、剛ワールドをご覧頂けるよう日々制作に励んで参りたいと思います!

皆様にどんな反応を頂けるか楽しみです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

9月作品展のお知らせ

8月も終わりに近づき少しずつ秋の気配が感じられるようになって参りましたが、こちらリトルヒーターグラススタジオはまだまだホットな作業を繰り広げております。

9月は3つの作品展がございますのでご紹介致します!

【塚村 剛 作品展】

9月5日(水)~10日(月)松屋銀座7F 遊びのギャラリー

2004年から個展をさせて頂いております松屋銀座での作品展です。

毎回多くのお客様にお越し頂いております。

今回の新作は、今までにない大胆な赤の色使いで、見ていて楽しくなるようなカラフルな大皿、大鉢を発表致します。

また、アイアンを組み合わせた大皿のオブジェも面白い作品となっております。

夫の作品には珍しく弾けた作品となっておりますのでどうぞご高覧頂ければと思います。

作家在廊日:塚村剛 9月5・8・9(終日)

夫が在廊できない日は妻が代りにご案内させて頂きますのでどうぞお越しくださいませ。

【大ムサビ展】

9/15(土)・16(日)・17(月)フクモリ マーチエキュート神田万世橋店

3日間のアートの祭典!

 

武蔵野美術大学を巣立ったアーティスト、クリエーターが集結するこのスペシャルなイベントは、アートを身近に感じ、体験し、そして気軽に購入して持ち帰り生活の中で自由に楽しむことができます。

野外彫刻や工芸品、テキスタイル、アクセサリーなど、様々なジャンルの作品が一堂に会する『大ムサビ展』

ぜひこの機会に目撃・体感してみてください。

こちらの展示では、よりアートな作品を出品予定です。

夫は学生時代はプラスチックを専攻していたのですが、就職時にガラスに興味を持ち、ガラスメーカーのデザイナーとして入社致しました。

そこからガラスに携わり25年。

ガラスの素材を追求し続けてきましたが、時代の変化と共に現在は新たな挑戦を始めております。

15(土)・16(日)の2日間、作家本人が作品のご説明をさせて頂きます!

面白いお話も聞けると思いますので是非会いに来てください^^!

 

【Creema Store】

9月1日(土)~15日(土) Creema Store ルミネ新宿2 2F

ネットショップCreemaの常設リアルショップです。

Creemaでは「Little Heater」というユニット名で活動しておりまして、主にグラスや小鉢を販売しております。

今回は、viola glass / dripping glass / bleu et citron小鉢を出品しております。

Creema Storeには在店はしておりませんが、只今Creemaでしか販売していない作品を直接ご覧頂ける機会となっておりますので是非お越しくださいませ。

それぞれの展示で、それぞれの違ったテイストの作品を出品致します。

夫の作品は、「分かりやすい」とか、「使いやすい」と言ったものの逆をいく作品が多く、こだわる所がコア過ぎて不器用な作家人生を歩んでおりますが、その中でも作品や夫の人柄にご共感を頂き、ファンになってくださる皆様にはいつも応援を頂きまして制作の励みとなっております。

皆様には心から感謝を申し上げます。

そして、まだ作品をご覧頂いていない皆様にも今回の展示を通して実物の作品をご覧頂き、作家の思いを感じて頂ければ幸いに存じます。

今年最後の作品展になりますので是非足をお運び頂きまして直接お話し頂ければと思います。

皆様にお会いできるのを楽しみにお待ち致しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

銀座のギャラリー「つかう たのしむ +ノーション」

銀座のギャラリー『つかう たのしむ +ノーション』での作品展が7/30で終了致しました。

皆様にはお暑い中足をお運び頂きましてどうもありがとうございました。
心より感謝申し上げます。

今回は、うるしの飯笹 信和さんとの二人展という事で、うるしとガラスのコラボレーションでの素敵な展示となりました。

今回のテーマ「色で魅せる」という事から、色鮮やかな万華鏡モチーフのkaleido glassや、小花のビオラモチーフのviola glass等の軽やかなグラスと涼しげな鉢類を展示させて頂きました。

サギングという技法でのグラスは、左右非対称の模様でも形を保つ事が出来るので、吹きガラスではできないような模様を構成する事ができます。

このような、夫のガラス素材の追及ポイントは、ガラス作家の方やガラス好きな方には大変興味を持って頂ける事なのですが、ガラスに詳しくない一般の方にはなかなか伝わりづらい事なので、このような細かな部分にもご興味を持って頂ける様、日々発信して参りたいと思っております^^!

今回作品展をさせて頂きました『つかう たのしむ+ノーション』さんは、以前は東京都国立市で器を中心としたギャラリーをされておりまして、国立では何度か展示をさせて頂きました。

昨年銀座に移転されてからは、場所柄、アート作品をお求めになるお客様も多くいらっしゃるとの事で、つかう器に限らず、アートピース等のたのしむ作品も多数お取り扱いをされております。

 

今回オーナーの稲垣正子さんからは「作家本人の色気をもっと作品に出しても良いよね」というお言葉を頂きました。

色気があるとは、魅力的な。ちょっといい加減な。くせがある。
料理で言う所の、「コク」や「えぐみ」のようなものなのかなと頭に浮かびました。

実は夫が食べ物において一番気になっている、こくやえぐみ。

五年前、子供の名前を決めていた時のエピソードで、女の子なら、私の名前が「かおり」なので、自分が大好きな「こく」か「えぐ美」にしようと言い出し、かおりとこく!最高だね~。と冗談なのか本気なのか。一緒になって笑っておりましたが、子供は男の子だったので違う名前になりました^^。

と脱線致しましたが。

 

一般的に受け入れられたい。という思いが、自然と見えない何かにお伺いをたてながら、個性を抑えた、綺麗な作品を追求して制作していたのかもしれないと。

もっと自分を出した「くせ」のある作品作るかー!と、今回の展示を通してそのような話をしておりました。

今までの夫の作品も「剛さんらしさがでている」とよく仰って頂けるのですが、今後はまだ表現しきれていない部分をわかりやすく表した作品を私も見たいなと思いました。

次回の展示は9月5日から銀座松屋での二人展です。

制作の時間が限られているので、たくさんの数は作れないのですが、新たな思いのこもった作品をご覧頂けると思います。

皆様にご覧頂ける事を励みに毎日頑張って参ります^ ^!

 

 

 

 

 

ハクモクレンのグラス

春になり只今ハクモクレンが満開を迎えております。

私は、最近習得したカメラの知識でハクモクレンの写真を綺麗に撮りたいなと思っていたのですが、その日の天気は曇り空でしたので、夫に「満開なのに晴天じゃなくて残念だな」と言うと、「知らないの?ハクモクレンは曇りの方が綺麗に見えるよ」「自分は好きだよ」と言うのです。
そして昔の話をしてくれました。

彼が小学校5年生のころの事。

丁度このぐらいの時期のある薄曇りの日に、ふと自分の部屋から庭のハクモクレンが満開に咲いているのを見て白く大きく光っているハクモクレンの花がとても綺麗に見えて印象に残ったのだそうです。

「木の枝から、直接白く大きな花を咲かせて、白く光っている。なんて綺麗なのだと」

私もそんな話を聞いて、曇り空の中、カメラを向けてじっくりとハクモクレンを見てみました。

晴天の中、太陽の光を浴びて輝いている姿もとても綺麗なのですが、曇り空のグレーの中で、ハクモクレン自身が白く光っているのもまた、とても白色が際立ち印象的でした。

夫が制作した「ハクモクレンのグラス」はそんな子供の頃に感じた印象をイメージしていたのだと初めて知り、一つのグラスに込められた作り手の思いの大切さを改めて感じました。

自分が見ている視点はまだまだ狭く、様々な角度から物を見て感じ、夫の思いも含めて多くの皆様にお伝えしたいなと思いました。

塚村 剛の「ハクモクレンのグラス」は見た目の派手さはありませんが、グラス自身が白くぼんやり光り、薄く儚い花びらのようなグラスです。

この時期曇り空の中に光るハクモクレンもとても素敵なので是非足を止めてご覧頂ければと思います。

そしてそのイメージで作品をご覧頂くと、違う印象も感じて頂けるのではないかなと思います。

夫が一番好きな花で、3月生まれの息子の記念樹でもあり、私達が工房を構える埼玉県宮代町の町花でもあるハクモクレン。

今回の写真は埼玉県宮代町の進修館に咲いていたハクモクレンを撮影させて頂きました。

只今各地で見ごろを迎えるモクレンを是非お楽しみくださいませ。

グラスのご注文も承っております。

お酒やお茶など、これからの季節の冷たいお飲み物が美味しく頂けます。

見た目以上に手間がかかり、只今制作にお時間を頂いておりますが是非お手に取って楽しんで頂ければと思いますのでお問合せお待ちしております。

こちらのグラスは宮代町のふるさと納税返礼品にもお取り扱い頂いておりますので併せてご注文お待ちしております。

 

 

 

 

 

冬の新作のご紹介

今回は万華鏡(kaleidoscope)をモチーフに色ガラスを構成して制作しました『kaleido glassーカレイドグラスー』をご紹介致します。

冬のこの時期、クリスマスなどの特別な日の装いに、温かい灯りに幾重にも重なる色彩の影がテーブルに映し出される、そんな幻想的なグラスです。

このグラスの特徴は全体的に薄く軽やかで、口元は厚さ2mmの薄さに仕上げております。
薄く、尚且つ色で構成されている物は一般的には出回っていないので、ガラス作家の間でもどうやって作っているのかと良く聞かれたものでした。

制作技法はサギングという電気炉の中の熱で垂らして制作する技法を用いており、微妙な温度管理によって、薄さと色の追及をしております。

色によって硬さが違うと溶ける温度も違うので歪んでしまったり、薄すぎて加工で失敗したりと、今までに何百個と制作を重ねその都度日々進化を遂げております。

夫はとても丁寧で細かい事ができるタイプなので、地味な作業ですがこだわりをもって取り組んでおり、大雑把な私には絶対まねの出来ない、夫にしかできない事だと眺めております。

お酒の専門家によると薄いグラスで飲むのが一番美味しく感じるのだそうです。薄く仕上げた口元により、口当たりがすっきりと日本酒やワイン、ビールなども美味しく頂けるのではないでしょうか。

私は家ではちょっと歪んでしまったB品を日常で炭酸水を飲むのに使っておりますが、泡とグラスの色合いを眺めながらシュワシュワした口当たりの良さでごくごくと美味しく頂いております。

唇で感じる触感とグラス自体の視覚の好みで人は美味しく感じるのですね。
色々試してみると面白い発見があると思います!

 

こちらのグラスはいつもお世話になっております富山ガラス工房さんへ先日お送り致しました。

富山ガラス工房は富山県富山市にあるとても大きなガラス工房です。

富山市では、「富山市ガラスの街づくりプラン」を基本に、ガラスをテーマとした街づくりに取り組んでいるとの事で、ガラス美術館やガラス工房等がとても多い市なのです。詳しくはこちらをご覧ください。

私はまだ行った事がないのですが、ガラスを思う存分堪能できる街なので、一度行ってみたいと思っています。

その他、ネットショップや当工房でもお求め頂けますので是非お問合せくださいませ。

ガラスは夏のイメージが強いのですが、冬のキラキラ光るイルミネーションや、ろうそくの温かい光に輝くガラスは夏の顔とは違う表情を見せてくれます。
是非冬のガラスをお楽しみくださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

ハクモクレンのグラス

宮代町の町花の「ハクモクレン」をモチーフに蕎麦猪口グラスを制作しました。
ハクモクレンは以前から好きな花で、5年前ににグラスを制作しテーブルウエアーフェスティバルで入選したり、息子の誕生記念樹としていたので、宮代町の町花と知った時は、とてもご縁を感じました。
この度、宮代町のふるさと納税の返礼品として、新たに使いやすいサイズの蕎麦猪口グラスを制作致しました。
¥10,000のご寄付でお求め頂けます。
お申し込みはふるさとチョイスからどうぞ!
https://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/item_detail/11442/348403

“bleu et citron”片口

スカイブルーとレモン色を基調とした色ガラスに、白い上絵の具で模様を施した柔らかい色彩の可愛いらしい片口です。

お酒を注いだり、小鉢や花器等様々なシチュエーションでお使い頂けます。

 

“bleu et citron” 片口

サイズ Φ140mm×D110mm×H80mm  1個 ¥6,500

 

 

“bleu et citron “ぐい呑

スカイブルーとレモンイエローを基調とした色ガラスに、上絵の具で模様を施しております。

パステルの淡い色彩と薄く軽やかな仕上がりが特徴的なぐい呑です。

口元が薄いので飲み口スッキリ!これからの季節冷酒等にいかがでしょうか。

ご注文お待ちしております!

“bleu et citron”ぐい呑       φ60mm×H65mm   価格 ¥4,500